散文 人との距離のはかりかた

どうやらこのご時世

人と付き合うことが

とても難しくなったらしい

 

仲良くしてくれる人にさえ

「本当の心はどこにあるのだ」

という感情を抱いてしまう

逃げられない

それもこれも、やはりネットの発達だろうか

 

自分の目の前にいる

その人としかコミュニケーションを取れなかった時代から

相手が見えなくとも

連絡を取ることができる時代となった

さらにTwitterInstagramなんかは

自分が見えなかった相手の生活までをも

垣間見ることができてしまうようになった

 

つまり、だ

 

自分が知らない相手の姿が見えてしまうから

余計「本当にこの人はこの気持ちでいるのだろうか」と目の前が不安定になってしまったのではないかと私は思う。

 

真実の形が、目の前からネットの中に隠れてしまった気がする

 

人と直接会うことが恐怖となってしまった

 

なんて寂しいことだろう